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感じたこと、考えさせられたこと、言の葉にしてきます。


by mira-life
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ある紳士との出会い。

父が京都へ行った時のこと。

私の父は3年ほど前に脳梗塞で倒れ、そのときの後遺症で身体障害者で左足が不自由です。
どこに行くにも迷惑はかけたくないからと、一人で出向いていく。

その父が京都駅で出会った一人の紳士。
京都駅でエスカレーターに乗ろうとしたところ、進むのが早くて足を出すタイミングが合わない。(いつもは乗れるエスカレーター、京都駅は少し早いのか?)
足が悪いので、乗るのも一苦労。
隣を学生が、会社員が通り過ぎていく。
そんな時、背後から声。
「後ろで支えますから、どうぞ踏み出してください。」
駅員かと思い振り返ると、父と同じ年頃だろうか、一人の男性が立っていた。
「これは、すみません。」
と父。背中に人の優しさを感じ一歩踏み出すことが出来たのだと話してくれた。
降りたところで、お礼を言おうとすると、彼は軽く会釈をして人ごみにまぎれていった。
彼の後姿に、父は頭を下げたと。

同じような出来事が以前あったという。
そのときは女性が後ろから。
「大丈夫ですか?乗れますか?手伝いましょうか?」
と声をかけてくれたという。

どちらも同じ助けられた、だけど、やっぱり彼は紳士だ、と父。
後者は間違いなく父を障害者としてみていたのだと。
彼女なりの優しさであったことには間違いはないのだから感謝はしている。
けれど、前者は、ごくごく当たり前に、家族のように、つまりとして接してくれたんだと、父は続けた。

日常の中で、私達は明らかに障害を持つ、という事に対して何らかの区別している。
父の以前はそうだった。障害者手帳を持つことに対しての反発感があったのだという。
同時に、どのように接するのがいいのか、考えればむつかしい。
声をかけたら怒られたこともある。
母が口を開いた。
困っている人を助けるのが当たり前のこと、何も特別なことじゃない。
ただ、それをすごいことだと勘違いしている人がいるの。

だから今の世の中いつまでたっても、差別があるのよ。
と。

ごくごく自然に、手を差し伸べること。

だけどそれはとても簡単だけど、とてもムツカシイこと、なんだ。




☆☆コメントを頂いた皆さんへ☆☆
この場を借りてお礼をさせていただきます。
ありがとう。正直うれしくて、うれしくて。
ほんとは、少し怖くて。以前の言の葉は自分のものじゃなくなった、と書いてなんて思われるだろう?と。みんなからの言の葉大事にします。
こんな気持ちをありがとう。      mira
# by mira-life | 2005-11-10 12:40 | voice

はじめに

以前、同じタイトルでブログを書いていた。
写真から受ける感情なんかをつづるもの。
書いているうちに、なんだか自分の言の葉じゃなくなってとまどった。
だから、書くことを辞めた。

でも、毎日毎日同じことの繰り返しのウツセミの私にはやはり必要で。
できるだけ、シンプルに、できるだけ自分らしく。

で、新しく始めました。
でもタイトルは同じ。

以前から私を知っていてくれるブログの友達も、これから知り合う友達も。
何かを感じてくれれば私も笑顔になれます。

多くは書けないけれど、気長に綴ろうと思います。
# by mira-life | 2005-11-09 13:24 | voice